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お知らせ News

新規投資家による資金調達を実施

Publish :
2020.10.30

エレクトライド触媒を用いた小規模プラントでのオンサイトアンモニア生産の実用化を目指すつばめBHB株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 渡邊昌宏、以下「弊社」)は、2020年10月26日にみらい創造一号投資事業有限責任組合、芙蓉総合リース株式会社、三菱ケミカル株式会社、三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合を引受先としたCE型新株予約権により、総額3.65億円の資金調達を実施致しました。

資金調達の背景

弊社は、東京工業大学の細野秀雄栄誉教授らが発見・発明した、低温・低圧条件下で高効率のアンモニア合成が可能であるエレクトライド触媒を用いた小型アンモニア製造装置を開発中です。昨年10月より弊社川崎分室にてパイロットプラントでの技術評価を行い、触媒量を30%低減できる可能性が高いことなどの成果が得られました。商用機でのオンサイトアンモニア生産の実用化に向けて、この度調達した資金を活用し、事業を推進してまいります。

今回の増資による主な資金使途

  • オンサイトへの技術導入
  • 次世代触媒の量産化に向けた研究開発
  • プロセスの効率化や生産性を高めるための研究開発

引受先からのコメント

株式会社みらい創造機構 執行役員 高山 朝邦氏
つばめBHBは、100年以上続くアンモニアの合成技術「ハーバーボッシュ法」の課題を解決し、世界初のオンサイト型アンモニア合成システムの商業化を目指す、東工大発グローバルベンチャーと期待している。また、再生可能エネルギーの余剰電力でグリーンアンモニアを生産し、農業用化学肥料を製造する計画をしており、開発途上国での食料問題や産業インフラに貢献するSDGs銘柄として期待が持てるため、情熱をもってサポートしていく。

芙蓉総合リース株式会社 常務執行役員 織田 寛明氏
つばめBHBの革新的な技術、解決する環境・食糧問題の課題の大きさ、大学発の知的財産や科学技術を事業化・商業化することの社会的意義に共感し、出資をすることを決定いたしました。
弊社は、つばめBHBの事業展開をファイナンス・販促を中心にサポートすることを通じて社会課題の解決に貢献し、同時に企業としての成長を目指すCSV(共有価値の創造:Creating Shared Value)の考えを実践し、持続可能な社会づくりに取り組んでいきます。

三菱ケミカル株式会社 常務執行役員 垣本 昌久氏
弊社では、独自に開発したゼオライト分離膜を用いた反応分離型化学品製造システムの研究開発を強みにしております。つばめBHBの高性能アンモニア製造触媒と当社の反応分離型システムの組み合わせにより、従来にはない高効率の次世代アンモニア製造プロセスの実現を目指し、両社で検討を進めて参りました。今回の出資によって、その開発をさらに加速させ、高効率かつ環境負荷を大幅に削減したアンモニア製造プロセスの実現し、持続可能な発展への貢献をともに目指して行きたいと考えております。

三菱UFJキャピタル株式会社 投資第一部 副部長 高橋 賢次氏
つばめBHBは、産業に不可欠なアンモニアを、ユーザー企業のオンサイトで生産可能とする画期的な技術を保有しています。ユーザー企業では素材調達の価格変動リスク抑制と事業継続性向上という重要な経営課題に対応できる事から、今後国内外に普及していくと期待しています。
今回資本参加できることを大変嬉しく思います。三菱UFJフィナンシャル・グループ各社とも連携し、つばめBHBの事業展開加速と競争力向上を支援して参ります。

プレスリリースPDF